ラズウェル細木『大江戸 酒道楽』
『酒のほそ道』で知られる作者だが、この作品は江戸が舞台。
酒の行商を営む大七が主人公で、江戸の酒風俗と食文化が、事細かに描き込まれている。山くじら鍋や紅葉鍋、雛祭りにいただく蛤のお吸い物、飛鳥山の花見、屋台の天ぷら、腹身を使ったねぎま鍋など。なかなか情報量が多く、楽しめる。巻末には『二代目服部半蔵』という短編も収められており、こちらは戦国時代のお話。
酒と食に関する歴史書は数多いが、これをマンガに結びつけるという着眼がいい。これで六八〇円は安い。
- 作者: ラズウェル細木
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2005/11/30
- メディア: コミック
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