橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「らかんてい」と「経堂ゆる呑みマップ」

classingkenji2009-10-21

この店は、以前にも取り上げたことがある。住宅街の中の分かりにくい場所にあったのだが、最近になって経堂西通りの飲食店街に移転してきた。
店内は、少し狭くなったが、席数はさほど変わらないようだ。メニューは変わっていない。あいかわらず、いい刺身をリーズナブルな値段で出す。本日の刺身盛り合わせ(一八〇〇円)は、マグロ中とろ、真鯛、タコ、カツオ、トリ貝、しめ鯖。生牡蠣が一個一六〇円と安い。焼きうに飯(六八〇円)は、塩うにがたっぷり入った焼きおにぎりのようなもので、香ばしくてたいへんおいしい。もんじゃ風ねぎ焼、モッツァレラチーズの味噌漬、帆立のカボチャグラタンなど、創作風のものもいろいろ。
酒は、一の蔵、宗玄、佐久の花、酔鯨など。焼酎は、吉兆宝山、もぐら、松露など。いずれも、五〇〇−六〇〇円が多い。場所がよくなって、ますます賑わっている。
住所は、調査中。この地図の(5)が「らかんてい」。ちなみにこの地図は、「酒とつまみ」最新号に掲載されたもので、「経堂系ドットコム」主宰の須田さんが作った経堂居酒屋ガイドである。このブログを読んで、経堂で飲んでみたいと思った人は、どうぞ。(2009.10.11)