有楽町「登運とん」
ここまで来たら、ついでに「登運とん」にも寄ってみよう。「うた」はJRのガードとは道を一本隔てた場所だったが、こちらは正真正銘のガード下。創業は一九五三年とのことだから、ヤミ市直系というわけではなさそうだ。奥の席に通されたが、壁が斜めになっている。品揃え、価格設定ともに「うた」に似ていて、生樽ホッピーがあるのも同じ。しかし、ガード下の薄暗い通路に面したその雰囲気は独特である。煙がもうもうと立ちこめ、電車の音と客の笑い声がこだまする。いつもここを通るとき、入りたい欲望に駆られるという人も多かろう。やきとり横丁もそうだが、外人が多いのはガイドブックに載っているからか。こちらは何と、日曜含めて休みがなく、しかも昼間からやっている。いけない、行ってしまいそうになるじゃないか(笑)。