橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

東京マラソンと神谷バー

昨日は、東京マラソン。まあまあの天気だったので、電車を乗り継いで、銀座、浅草、有明と観戦してきた。テレビなどで見ていたとおり、いろんな仮装で走るランナーがいて、見ていても実に楽しい。今日の新聞に出ていたが、走りながら結婚式ということで、途…

要町「へい和」

ご近所居酒屋訪問、今日はこの店。要町の交差点北側の山手通りから、ほんの少し左に入ったマンションの一階にある。ほぼ正方形の店内には、テーブルが四組と、カウンター六席。ゆとりのある配置で、居心地がいい。メニューは厨房の前に掲げられた木札とボー…

要町「かなめ」

池袋に引っ越したといっても、実はいちばん近い駅は要町。ふだんは池袋駅を使うことが多いので、あまり足を運ばないのだが、ご近所さんだから居酒屋にもひととおりご挨拶しておかなければ。というわけで、まず行ってみたのがここ。池袋には、JYONNOBIという…

ラフロイグ・オン・ザ・スノー

二月八日は、大雪だった。当日は入学試験があり、早稲田の駅から試験会場まで雪道を延々と歩く羽目になった。幸いにも降り始めだったから、電車の遅れはさほどでもなく、試験は平穏に終わる。ただし、帰り道にたいへんな思いをした受験生は多かっただろう。 …

人世横丁・跡地

二〇〇八年に消滅した人世横丁。跡地はしばらく駐車場になっていて、なんともいえない無常感を漂わせていたが、二〇一一年の暮れになって、ニッセイ池袋ビルが建った。ご覧の通りの二一階建て。どうせなら、人世横丁の店を、地割りそのままで地下に収容する…

「dancyu」日本酒特集

と思ったら、dancyu最新号も、日本酒特集だった。白地に「日本酒。」とのみ書かれた潔い表紙だ。冒頭には山同敦子さんによる概説記事。以前のように甘辛、淡麗濃醇と簡単に分類できなくなった日本酒を、「モダン」「トラディショナル」「ローカル」「フォー…

雑誌の日本酒特集

雑誌で、日本酒特集が相次いでいる。少し前だと、昨年一二月の『PEN』。「星付き50銘柄が決定しました!」というのがキャッチフレーズで、かなり売れたらしい。 最新の二冊が、「モテる日本酒。」がテーマの『HANAKO FOR MEN』と、「心尽くしの『日本酒』…