ラフロイグ・オン・ザ・スノー
二月八日は、大雪だった。当日は入学試験があり、早稲田の駅から試験会場まで雪道を延々と歩く羽目になった。幸いにも降り始めだったから、電車の遅れはさほどでもなく、試験は平穏に終わる。ただし、帰り道にたいへんな思いをした受験生は多かっただろう。
雪はその後も延々と延々と降り続く。都心では二七センチの積雪を記録したとか。わが家のルーフバルコニーは、風の通り道なので吹きだまりができ、多いところでは五〇センチほども雪が積み上がる。そこで、こんな酒を飲んでみた。大気汚染の東京では、雪の汚染も心配だが、降り始めから二〇時間も過ぎれば、たいていの汚染物質はすでに除去されているだろう。そう自分に言い聞かせ、グラスに雪を盛り、ラフロイグを注ぐ。はんなりとスモーキー。絶品のアイレイモルトになった。
下の写真は、翌明け方の池袋の雪景である。