橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

ザルツブルク「シュティーグル・ブロイヴェルト」

classingkenji2016-09-13

二年ぶりに、ザルツブルク音楽祭へ行ってきた。音楽祭と並ぶ楽しみは、ビールとワイン。シュティーグルはザルツブルクを代表するビールで、その工場がザルツブルクの中心部からバスで一〇分ほどの所にある。入場料を取られるが、小さいジョッキで三杯分の試飲とお土産が付いてくる。「ザルツブルクカード」という、観光客向けのクーポンを買えば、提示するだけで入場できる。
ビールは通常のもの以外に限定品がいくつかあり、試飲の三杯セットは定番が一杯と、限定品が二杯。クラフトビールの流行は、古都ザルツブルクにも及んでいるらしく、シュティーグルもホップの利いたIPAなどを作り始めている。もともと品質の高いブルワリーだけに、始めたばかりというのにレベルは高い。今後に期待したい。ぜひ、日本にも輸出してほしいものである。(2016.8.18)

Brauhausstrasse 9, 5020 Salzburg