橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

中野「煮込み屋ぐっつ」

classingkenji2011-09-21

今日は、久しぶりに中野へ。向かったのは、先日の『大人の週末』に掲載されたこの店。
料理は、あいかわらず美味しい。粉チーズをかけていただく塩味の煮込みは、煮込みの新境地である。牛ほほ肉柔らか煮は、すっきり品よく仕上がっている。思いがけず美味しかったのは、アボカドと小エビのわさび炒めで、アボカドとわさびの相性がすばらしく、応用も利きそうだ。
ワインも、いい品揃えだ。本日いただいたのは、チリのヴァルディヴィエソの、スパークリングとカベルネカベルネは、このワイナリーとしては高級品に属するシングル・ヴィンヤード・リゼルヴァで、濃縮された果実味がすばらしい。開店から約二年だが、もう立派な名店。「秋元屋」の洋風版とでも形容したいところだ。(2011.9.9)

中野区中野5-32-17
17:00〜25:00 月休