橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

稚鮎のスモーク

classingkenji2011-07-23

最近、きわめて簡単な方法で燻製を造るようになった。
古びてこびりつきが気になるようになったフライパンと、これにぴったり合うガラスの蓋、そしてフライパンより少し小さく、底から二センチくらいのところでぴったり止まるような丸網を用意する。燻製にする材料は、塩をまぶしておくか、塩水につけるなど、下ごしらえをしておく。
フライパンに燻製用のチップを敷き、上に丸網をかぶせる。こびりつかないように、丸網には食用油を塗っておくといい。ガラス蓋をして強火にかけ、煙が出てきたら、材料を網に載せ、また蓋をする。火加減は、部屋の中が煙だらけにならず、ほのかに燻製の香りがする程度、とでもいえばいいだろうか。時間は、三−五分程度。内臓付の大きめの川魚など、中までしっかり火を通す必要のある材料なら、もう少し時間をかける。
稚鮎をスモークしてみたら、綺麗な色に仕上がった。