橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大塚「麦酒庵」

私はある時期から、大塚へ飲みに行くのは避けるようにしていた。というのはかつて、大塚にはある組織があって、その組長が私と同姓同名(字も同じ)だということが分かったから。しかもこの組織、日本最大と言われる某組織の下部団体だったのだが、数年前に…

東武練馬「やきとん だいだら」

今日は東武練馬へ。まずは名店「春日」へ行き、魚料理を一通り食べたあと、この店へ。ここは、「やきとんひなた」に勤めていた人が三年ほど前に開いた店で、「秋元屋系」の流れをくむ店ということになる。メニューは「ひなた」色が強く、バーニャカウダ、カ…

新橋「やきとん玉や」

この日は、「酒類ビジネス新春セミナー」という業界向けのイベントで講演を頼まれ、新橋へ。高度経済成長期には格差が縮小し、とりあえずビール、次に日本酒という飲酒習慣が全国民に広がり、「酒中流社会」が実現した。しかしその後、格差拡大・貧困の増大と…

金沢「だんまや水産 金沢駅前店」

年末は、金沢へ。この日は会食の予定だったのだが、少し時間が余ったので、この店に入ってみる。養老乃瀧系列のチェーン店だが、興味を持った理由は、このメニュー。字が小さくてわかりにくいかもしれないが、抜粋すると、こんな内容である。 だんまや海鮮刺…