橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2016-02-10から1日間の記事一覧

新橋「やきとん玉や」

この日は、「酒類ビジネス新春セミナー」という業界向けのイベントで講演を頼まれ、新橋へ。高度経済成長期には格差が縮小し、とりあえずビール、次に日本酒という飲酒習慣が全国民に広がり、「酒中流社会」が実現した。しかしその後、格差拡大・貧困の増大と…