橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

プラハ「ウ・メドヴィードクー u Medvidku」

classingkenji2012-09-20

音楽祭の合間、三日ほどチェコへ。お目当ては、もちろんビールである。この店は、観光ガイドなどにもよく載っている有名店だが、入ってみて「おや」と思った。かつて銀座にあった名店「ピルゼン」にそっくりなのである。内装、テーブル、カウンターの形、そして全体の雰囲気など。おそらく、この店を真似たのだろう。「ピルゼン」は、プラハのビアレストランの雰囲気を味わえる貴重な店だったのである。
ピールはブドバーで、〇・五リットルが三八コルナ。一五〇円ほどである。極上の本場ピルスナーが、この値段で飲める幸せ。黒ビールもあり、こちらもすばらしい。料理も、安くて美味しい。入りやすい雰囲気で、店員もフレンドリー。常連になりたい名店である。(2012.8.22)

Na Perstyne 7 Prague