橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

チェスキー・クルムロフ「エッゲンベルク Eggenberg」

classingkenji2012-09-23

プラハからザルツブルクへ帰る途中、チェスキー・クルムロフに一泊。世界遺産の町だが、町の中心部は俗化していて、まるで軽井沢の商店街のような有様。しかし中心部から少し外れれば、そこはまさに中世の町。町のなかを流れるのはヴルタヴァ川で、国内から来たらしい観光客が、ボート遊びに興じている。
この町には、古い醸造所があり、ビアレストランも併設している。Eggenbergという銘柄で、チェコビールらしくホップの香りがよく、ボディがある。プラハよりさらに安く、〇・五リットルのジョッキがわずか二五コルナ(約一〇〇円)。名産の鯉料理も美味しく、こちらも一四〇コルナと安い。感激のあまり店の写真を撮るのを忘れたので、町の風景写真を載せておく。(2012.8.25)

Latran 27, Cesky Krumlov