橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

ザルツブルク「シュテルン・ブロイ Sternbrau」

classingkenji2012-09-18

ザルツブルクに着いたのは、八月一九日。ザルツブルク音楽祭の模様については別のブログを見ていただくとして、こちらは一四一五年創業という、ザルツブルクでも老舗のビアレストラン。増設に増設を重ねて、屋外ガーデンの他、二階建てに一〇室ほどのビアホールを備える、大規模店となっている。こちらではvon Fassと呼ぶ樽生ビールは、カイザーのラガービールと、エーデルワイスのヘフェ・ヴァイツェンの二種類。それぞれ、〇・五リットル入りの大グラスが三・八ユーロと三・九ユーロ。グラスワインが十数種類あり、八分の一リットルで四ユーロ前後。料理もきわめてリーズナブルで、盛りつけも美しい。夜になると、ネオン管を使ったクラシックなネオンサインが光るので、遠くからみても場所はすぐに分かる。ザルツブルクに行ったら、一度は寄ってみるべきだろう。(2012.8.20)

Griesgasse 23
5020 Salzburg