加賀れんこんの団子汁
加賀れんこんは、デンプン質が多く、粘りけが強いのが特徴。煮物や天ぷらにすると、噛んだとき、シャキシャキというよりもねっとりとした食感が先行する感じになる。この特徴を生かして、団子汁を作ることも多い。簡単なのに、手がかかった料理のようにみえるので、お客さんに出すと感心されるだろう。
加賀れんこんは皮をむき、卸し金ですり下ろす。具材はあってもなくても良い。今回は季節の銀杏を使うことにした。銀杏は殻を割ってゆでるか、煎って薄皮を取る。これを中心に入れて、すり下ろしたれんこんを四センチほどの団子にし、皿に並べていく。できたらラップをして、電子レンジで加熱する。火が通ると、もちもちと粘りけのある団子になるので、これをあらかじめ作っておいただし汁に入れ、暖めれば出来上がり。いただくときには、好みで生姜やゆず皮などを天盛りにする。
加賀れんこんは、都内のスーパーなどでも売られているのを見かけるようになった。どうしても見つからなかったら、普通のれんこんをすり下ろした中に片栗粉を少し混ぜればいい。