スタグフレーション・その2
スタグフレーションとは、物価上昇と不況が共存する現象をいう。経済学の常識では、好況時には物価が上昇し、不況時には物価が下落するものだから、これは単純にいえば理論から外れた現象ということになる。景気の指標としては、失業率が使われることが多い。2008年8月の失業率は4.2%で、前月比0.2%の上昇。高いといえば高いという程度だが、非正規雇用が増えているうえに、求職活動そのものを止めてしまう人もいるから、雇用状態は数字以上に深刻だ。女性の失業率が上がっていないは、この理由からだろう。
さて、本題。居酒屋の値上がりが続いている。行く回数のいちばん多い居酒屋である「灯串坊」も、ついに値上げ。モツ焼きが90円から110円と20円の値上がりである。値上がり率は22.2%とかなり高い。しかし、これまでよく90円で出してきたなという上質のモツ焼きなので、不満は少ない。適正価格という感覚を失わせる値上げは、客を離れさせるが、そうではない値上げというものもあるのである。(2008.10.12)
[付記]昨日の文章では、一部韓国のデータが混入していました。訂正しました。
灯串坊(とうせんぼう) 世田谷区経堂2-8-8 17:00〜1:00 水休