橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2008-10-20から1日間の記事一覧

スタグフレーション・その2

スタグフレーションとは、物価上昇と不況が共存する現象をいう。経済学の常識では、好況時には物価が上昇し、不況時には物価が下落するものだから、これは単純にいえば理論から外れた現象ということになる。景気の指標としては、失業率が使われることが多い…