橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「千住の永見」の千寿揚げ

classingkenji2008-10-02

仕事のあと、久しぶりに北千住へ。やはり、三ヶ月の空白のあとはこういう場所にも行かなければという気になる。まさに巡礼といったところか。まずはサッポロラガー(五二〇円)でのどを潤し、注文したのはかつおの刺身と千寿揚げ。千寿揚げは魚のすり身と野菜をふんわりと柔らかく仕上げたさつま揚げで、普通のものとにんにく入りとがある。普通のものが四七〇円、にんにく入りは五二〇円で、今日食べたのは、にんにく入りである。ビールが少なくなってきたところで出来上がってきたので、酎ハイを注文。この店の酎ハイは、下町風のハイボールだが、色が薄めなのが特徴だ。普通サイズ(三五〇円)とジャンボサイズ(四七〇円)とがあり、写真はジャンボサイズの方。
あいかわらず繁盛している。地元の自営業者風と、スーツにネクタイ姿のサラリーマンが共存しているのも、いつもどおり。適度に広く、いつでも安心して飲むことの出来る名店だ。早く開店し、早めに閉店する。場所と店構えについては、前回を参照。(2008.9.25)

足立区千住2-62
15:30〜10:30 日祝・第3土休