有楽町「千成」
有楽町のインターナショナルアーケードときいて、分かる人はどれだけいるだろう。ガード下の「登運とん」の近くから狭い通路を線路の真下に入り、新橋方面に向かうガード下である。なぜ「インターナショナル」なのか。確かに新橋側の端っこには、外人向けのキッチュな日本土産を扱った店があるが、名前にふさわしいのはここだけ。あとはJR関連企業と思われるオフィスと駐車場、そして居酒屋が並んでいる。大都会の中の不思議な異空間で、その雰囲気は写真からも分かっていただけるだろう。その一軒が、この「千成」。大衆酒場に立ち飲み屋を制覇したOLたちも、さすがにここまでは入り込まないらしく、客はほぼ一〇〇%がサラリーマンである。クールビズとスーツにネクタイ姿が七:三くらいだろうか。ここの名物はダチョウ料理らしいのだが、今日は焼きとんをいただく。少々焼きすぎで、あまり美味しくはない。値段は、このあたりとしてはまあまあ安い。異界の雰囲気を味わいたい人はどうぞ。(2007.8.31)