橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「じゃのめ」

classingkenji2015-06-05

日本酒ブームといっていいだろう。入りやすい、比較的安価な名酒居酒屋が増えている。ここも、そのひとつで、オープンして一年半ほどになる。私は今日が初めて。
日本酒は半合グラスで四八〇円均一。均一価格だから、辛口本醸造など、ものによっては割高。日本酒に関する多少の知識があれば、得した気分になる。「辛口の酒ください」などといっていては大損で、ある意味、客の側が問われる店である。この日の私は、刺身の舟盛り(一二八〇円)を肴に、ビールで喉を潤したあと、「醸し人九平次・ポンヌフ」「鳳凰美田・ブラックフェニックス」「川鶴・仕込み第一號しぼりたて生酒」をいただいた。カウンターと長テーブルが中心で、一人から大人数まで対応できる。(2015.4.25)

中央区銀座7-10-12第二柳屋ビル2階
17:00〜23:00 日祝休
http://pips-tokyo.jp/janome/1index.html