橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

純米酒フェスティバル

classingkenji2015-04-19

株式会社フルネットが事務局を勤め、純米酒普及推進委員会が主催するイベント。今回が第三一回とのことだが、私は初めて参加。全国から三九蔵が参加し、多くの蔵はそれぞれの最高グレードの純米酒純米吟醸純米大吟醸を出品した。主だった参加蔵は、玉乃光、加賀鳶、紀土、雪の茅舎、作、天明浦霞、新政、鶴齢、獺祭など。
参加費六六〇〇円と安くはないが、着席形式で、松華堂形式の酒肴詰合せがつき、試飲は自由。さらに、好きな酒を試飲の量ではなくグラス一杯注いでもらえるチケットが三枚つくから、座ってゆっくり楽しめる。そのうえ四合瓶のお土産が一本(紙袋に密閉されていて、銘柄はあとで開けないとわからない)。定員六〇〇人で、昼の部と夕方の部がともにすぐ満席となり、急きょ三三席増やしたとのこと。
ちょうど山手線の事故があった日で、遅刻する客が続出。私の隣の席もずっと空いたままだったが、終了三〇分ほど前になって駆け込んできたのは、なんとあおい有紀さんだった。名刺交換だけで、お話しできなかったのは残念。(2015.4.12)