橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「吉呑み」初体験

classingkenji2015-04-28

大学からの帰り、練馬で降りて梯子酒。途中、吉野家を通りかかると、「吉呑み」のポスターがある。都心だけじゃなくて、こんなところでも始めたかと、入ってみた。
ホッピーセット(四〇〇円)を注文すると、ご覧のようにちゃんと冷えたジョッキで出てきた。氷は多すぎるので少しどけて、いい具合に。牛すじ煮込みは、三五〇円で、牛丼屋だけになかなかの味。この他、ウインナー二五〇円、ハムポテト二五〇円、枝豆一五〇円、子持ちししゃも三五〇円など。ホッピーの中と外はともに二〇〇円。
八時少し前という中途半端な時間のせいかもしれないが、店はがら空きで牛丼を食べる客もいない。ちょっと心配になってくる。江古田のように安い店の多いところでは、居酒屋の脅威にはならないかもしれない。(2015.4.17)