橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

石神井川の夜桜と「やきとん万備」

classingkenji2015-04-13

今年も、石神井川へ桜を見に行ってきた。まずは夕方の明るいうちに行って、ひととおり見て回る。それから「やきとん万備」へ行って、モツ焼きと煮込みをいただきながら、サッポロラガーを一本と、黒ホッピー。開店直後に行ったときはさほど客がいなかったが、いまではすっかり近所の人気店のようで、明るいうちから客が続々やってくる。年輩の店主は引退したのか、若者が二人でやっていた。注文をすぐ忘れるのは、ちょっと困る。秋元屋譲りのやきとんの味はいいが、店の切り盛りのコツやノウハウまでは吸収できなかったのか。
暗くなった頃にもう一度、夜桜見物。翌日からは荒れた天気になったので、今年の花見はこれが最後だった。(2015.4.2)