橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「和酒酔処 わく」

classingkenji2013-07-15

池袋にまたひとつ、日本酒の美味い店ができた。以前入った時は、何の変哲もない店だったのだが、いつの間にか経営が変わり、この二月に開店したらしい。
英君、開運、花陽浴、遊穂、風の森、東北泉など、いいところを揃えいて、五百円均一とはうれしい。魚料理も豊富。六時過ぎだというのに、すでに地元客などでほぼ満員だ。壁の貼り紙を見ると、近く「英君」の蔵元を招いて酒の会を開くとのこと。こんなイベントを開く店が、あちこちに出てきたのはいことだ。三点盛りの付け出しが美味しい。カウンターには足丸ごと一本の大きな生ハムがあって、注文するとその場で切り、小皿に盛って、ちょっと和風に仕立てて出してくれた。時々通うことになりそうな店だ。(2013.6.17)

豊島区西池袋3-25−5高柳ビルB1F
17:00〜24:00 不定