橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「まるます家」

classingkenji2013-01-21

というわけで、慰労会はここ、「まるます家」の二階。あいかわらず、満員盛況である。それだけではない。以前から「まるます家」の周辺は居酒屋を初めとする飲食店の開業が続いていたが、さらに拍車がかかり、古い寂れかけた洋品店や雑貨屋などが衣替えして、周辺は飲食店街と化しつつある。一軒の名居酒屋の存在が、商店街を活性化させたのだ。これは、すごいことである。
居酒屋は、個人の家でいえば近所の人や友人をもてなす応接間のような存在である。快適な応接間のある家には人が集まりやすい。シャッター通りが目立つ中、居酒屋によって商店街を活性化させるというのは、ひとつの有望なプランだろう。(2012.1.13)

北区赤羽1-17
9:00〜21:30 月休