橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

江古田「鎌倉酒店」

classingkenji2013-01-24

この日は、四年ゼミの新年会。まずは「同心房」で中華を食べたあと、最近できたこの立ち飲み屋へ。以前も同じ場所に冴えない立ち飲み屋があったのだが、いつの間にか消え、この店に変っていた。
この店は、なかなかいい。酒の種類が多く、とくに焼酎は充実しており、甕入りの焼酎が芋、麦、黒糖、蕎麦、米、泡盛と揃っていて、三八〇−四八〇円と安い。前割焼酎もある。ビールは、ヱビスのジョッキが三八〇円。メインの料理は串焼きで、ピーマン八〇円、砂肝九〇円から、豚バラなど一五〇円までという細かい価格設定。ほうれん草おひたし六〇円、のり八〇円などという格安メニューも。
看板には「酒屋がやってる立ち呑み屋 創業大正十五年」などとあるが、経営の詳細は不明。いずれにしても、まともな立ち飲み屋が大学の近くにできたのは大歓迎だ。(2013.1.15)

練馬区栄町3-5
16:00〜23:00 無休