橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

立ち飲み Shin-Washoku 到 東池袋店

classingkenji2012-11-11

二軒目は、やはり今日初めて見つけたこの店。
立ち飲みとはあるが、入って左側のテーブルの一部には、椅子もある。料理は、店名の通り和食をアレンジした無国籍料理で、たとえば「ポルチーニ茸と大葉の出汁巻卵チーズフォンデュ風」「サーモンとキノコのホイル焼きアンチョビバターソース」といった具合。自家製スモークの盛り合わせを注文したら、サーモン、ホタテ、鶏肉の三種が出てきた。サーモンだけ冷燻で、他は温燻。魚のカルパッチョは、醤油とオリーブオイルベースのソースをかけ、上に洋風野菜を散らしている。酒も店のコンセプト通り、日本酒、焼酎、カクテル、ワインがバランスよく揃う。値段は、きわめてリーズナブル。
名酒居酒屋「楽旬堂 坐唯杏」の隣という好ポジション。ここでビールとワインを少し飲んでから「坐唯杏」へ、というのが良さそうだ。(2012.10.16)

豊島区東池袋1-31-2 ルピナス池袋 1F