橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

松江「松江堀川地ビール館」

classingkenji2011-11-25

松江出張の最後は、地ビールを飲みに行く。松江城の近く、小泉八雲旧居から歩いて五分ほどと、便利な場所だ。地ビールを作っているのは島根ビール株式会社で、ブランド名を「松江地ビール ビアへるん」という。工場と同じ建物に別経営のレストランがあり、ここで全種類を飲むことができる。
せっかく来たんだから全部飲んでやろうというわけで、並べた五種類は左からピルスナーペールエールヴァイツェン、ライスバーレーワイン、スタウト。どれを飲んでも雑味やオフフレーバーがなく、それぞれに個性がくっきりしている。たいへんな実力を持ったブルワリーである。市販の缶入りや瓶入りはやや高めだが、ここで飲む分にはジョッキが五八〇円とリーズナブル。昼飯時には、観光客で一杯になる。ビール好きなら、絶対立ち寄るべきである。(2011.11.4)

松江市黒田町509-1
11:00〜18:00 無休