今日は、京都からのお客さんを連れて、今年三度目の「岩手屋」である。震災の後、酒問屋の在庫をかき集めてしのいできた「酔仙」も、とうとうすべて品切れ。壁には、こんなメッセージがあった。
店主は、酔仙酒造が津波に流される映像を見たときのお気持ちを「いやぁ、むなしかったですねぇ、なにしろ五〇年も付き合ってきたんですから」とおっしゃる。最後に注文を入れたのは、地震が起こるわずか二時間前だったのだとか。ヒット商品のにごり酒「雪っこ」は、もしかすると今年中に製造できるようになるかもしれないという。期待しよう。(2011.6.4)