橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

桜台「秋元屋」

classingkenji2011-02-01

少し前に、野方の名店・秋元屋が桜台に二号店を出したという情報をキャッチした。店員が独立したのではなく、直営らしい。桜台といえば職場の近くで、歩いても一〇分くらいで行ける場所だ。いろいろ忙しかったり、あまりの寒さに歩く気がしなかったりと延び延びになっていた。今日が始めての訪問である。
情報から予想はしていたのだが、駅にほど近い角地で、上板橋「もつ九」の店主が、一時期別の店をやっていた場所である。カウンターと、小テーブルが二つ。さすがに新しく、本店よりすっきりした店内である。メニューは、モツの種類、酒の種類とも、本店より少し多いようだ。ワインが、勝沼の「アルガワイン」というのには驚いた。串焼きの味は変わらない。六時前だというのに、もうほとんど満員で、開店早々人気店になっているようだ。これなら、わざわざ乗り継いで野方へ行く必要がなくなるかもしれない。西武池袋線沿線住人にとっては、朗報である。月曜定休なので、ご注意。(2011.1.18)

練馬区桜台1-4-7
17:00〜23:00(火〜金) 16:00〜23:00(土日祝) 月休