橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

下北沢「楽味」

classingkenji2011-02-04

「週刊現代」のグラビア特集が無事掲載され、今日は下北沢で編集者と打ち上げ。一軒目は、ここにした。下北沢は相変わらず若者でごった返しているが、通りから地下に降りたところにあるこの店は、完全におとなの店。地元の熟年夫婦や女性の二人連れなどが、割烹料理を楽しむ場所である。
写真は、春の野菜の盛り合わせ。こういうものをいただくと、春は近いんだなと実感する。高そうにみえる店だが、値段はいたってリーズナブルで、酒は居酒屋価格だし、料理は居酒屋より少し高い程度。狭い店なのに何人もの料理人が立ち働き、メニューの種類も驚くほど多く、これで経営が成り立つのかと心配になってくる。混み合うので、予約した方がいい。(2011.1.26)

世田谷区北沢2-12-11
17:00-24:00 月・第3日休