橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

ザルツブルク「ガブラーブロイ」

classingkenji2010-09-22

モーツァルトハウスで「ドン・ジョバンニ」を見たあと、シュターツ橋を渡って新市街へ。そのまままっすぐ進んでしばらく行くと、左側にあるのがこのレストラン。ここも名前の通り、ビールがメインのレストランである。音楽祭会場から近く、ホテルも併設されている。ビールはカイザーという銘柄を中心に数種類あり、中心価格帯は〇・三リットルが二・八ユーロ、〇・五リットルが三・六ユーロ。
入ってビールと料理を注文すると、同じくオペラ帰りらしい客が、次々に入ってくる。オペラの観客は盛装が多いので、すぐに見分けがつく。といっても、ここはいたって庶民的なレストランで、多くの料理は一〇−一二ユーロ程度。肉料理が中心で、どれも美味しい。通りに面していて、テラス席もあるので、初めてでも入りやすい。次に来ることがあったら、ここのホテルに泊まってみたい。

Linzer Gasse 9
5020 Salzburg