橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

笹塚「井口」

classingkenji2010-06-16

この店に来るのは、二年ぶりだ。笹塚といっても、駅から南側へ歩いて一〇分ほど、小田急東北沢駅との中間あたりになる。ビルの一階で、紺色の暖簾をくぐり、アルミのサッシを開けて入るという質素な作り。しかし、相変わらず賑わっている。ホワイトカラーとブルーカラー、家族連れなどが入り乱れているところも、変らない。
値段は少し上がった。焼酎一合と氷のついたホッピーセットが、五五〇円から五七〇円へ。しかし、中をお代わりした値段と考えれば安い。串焼きは、八五円から九〇円へ。これも、安い。カシラを注文したら、真ん中にアブラの部分が刺さっていた。タン、シロ、何でもおいしい。刺し盛は六八〇円で変らない。本日の内容は、タイ、マグロ、サーモン、タコ。いずれも、水準をいっている。鯛とマグロの盛り合わせなら五〇〇円、サーモンとタコなら五八〇円とのこと。アジ刺、かつお刺は、五〇〇円だ。ご当地B級グルメで話題になった白コロホルモンもある。一軒目だったら、自家製厚揚げも試してみたかった。こんな店が近所にある人が、うらやましい。(2010.5.8)

世田谷区北沢5-20-11