橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

小岩「一力」

classingkenji2009-10-26

今日は、フリーライター藤木TDCさん、出版社の編集者と小岩駅で待ち合わせ。小岩で飲むのは、実は今回が初めて。これまで気になっていながら、なぜか訪れるチャンスがなかった場所である。なせ小岩にしたかというと、雑誌「荷風」の六月号に藤木さんが、かつて小岩にあったヤミ市起源の商店街・ベニスマーケットのことを書いていたから。
まず訪れたのは、老舗の「一力」。カウンター十五席ほどだけの小さな店だが、二階もあるようだ。店内に、古いメニュー入りの看板がある。いつごろのものだろうか。モツ焼は、切り方といい、焼きといい、下町らしい豪快さ。酒は、このあたりとしては安くないようだが、全体としてはリーズナブル。
藤木さんからヤミ市取材のことをいろいろうかがう。最近なぜか、ヤミ市が注目されている。いろいろ企画が立てられそうだ。(2009.10.15)

江戸川区南小岩8丁目8-6

荷風 ! (Kahoo !) 2009年 06月号 [雑誌]

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