橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

浅草橋「西口焼きとん」

classingkenji2009-09-16

今日は「古典酒場」の座談会。会場は、二月と同じくこの店である。場所はテーブルと椅子のある「やきとん広場」のほう。こちらのスペース、以前は土曜は閉まっていたはずだが、いつの間にか営業するようになったらしい。座談会の顔ぶれだが、「酔わせて下町」の藤原さんが仕事でお休みのため、浜田さん、ワイタベさん、やなちゃん、そして編集長の倉嶋さんの五人。
今回のお題は、「日本酒の店」。「日本酒の店」というと、一昔前なら、これ見よがしに地酒の銘柄の数を誇る店を思い浮かべたところだが、今や流れは変わっているといっていい。厳選された知られざる名酒を出す店、料理に合わせてうまい燗酒を飲ませる店、銘柄は一つだけだが、料理と雰囲気などの総合力で「日本酒の店」を感じさせる店。今おすすめできるのは、こういう店だろう。
というわけで、次回「古典酒場」にご期待を。ちなみに写真に写っているのは、会計を済ませて店を飛び出してきた倉嶋編集長である。(2009.9.5)