橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

消えた「もつ九」

classingkenji2009-09-11

「もつ九」が消えた。この店については、去年一昨年と、すでに取り上げている。私の30歳代から40歳代前半は、この店とともにあったといって過言ではない。ところが残念なことに火事で半焼し、ついに取り壊しとなった。
ご覧の通り、完全に更地である。何ともさびしい限りだ。主人もまだまだ若いし、若主人も風格が出てきた頃だけに、惜しい。一日も早い再建と営業再開を待ち望んでいる。(2009.9.4)