橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

豪徳寺「祭邑」のレバ刺し

classingkenji2009-04-09

久々の、豪徳寺。自宅の隣の駅というのは、なかなか降りないものである。しかもこの店、近所の人たちでかなり早い時間に満員になることが多い。行きたいと思いつつ、どういうわけか今年、今回が初めてである。
もつ焼きのおいしい店は、レバ刺しも美味しいことが多い。内臓一般について、素材を見る目と下処理がうまいということだから、牛でも豚でも、またどの部位でも共通にうまい。この店では、これまでなぜかレバ刺しを食べたことがなかった。ご覧の通り、切ったところのエッジがピンと立つ、新鮮そのもののレバーである。氷を少しだけ入れた、準三冷の黒ホッピーに合う。(2009.4.2)