橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

街角のココレッチ

classingkenji2008-08-20

お昼ごろイスタンブールの街角を歩いていて、店頭でココレッチを焼いている店を見つけた。羊の腸を棒にぐるぐると巻きつけて焼いている。どこかで読んだ話では、棒には別の内臓が刺さっていて、このまわりに腸を巻き付けるのだとか。昼食は、これをパンにはさんだサンドイッチにする。昨日食べた「メルカン・カフェテリア」のものほど辛くなく、あっさりめの味付け。店の名前は「ジェムレ・イェメック・ブフェスィ」といい、日本のガイドブックにも載っているらしい。他のメニューには、焼いたサバを野菜といっしょにパンにはさんだサバサンド、焼いて野菜やソースをたっぷりかけたベークトポテトなどがある。値段は3-6リラと安いので、昼食にはうってつけだ。(2008.8.9)