橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

アンドゥイエットの煮込み

classingkenji2008-07-17

というわけで、作ってみたのが、この料理。モツのソーセージ、アンドゥイエットを買ってきて、15センチほどあったものを2つに切る。これを、日本から持参した鰹出汁、醤油、日本酒、砂糖、生姜、ニンニク、タマネギといっしょに煮込み、日本から持参した味噌で味付けして、さらに煮込む。すでに調理されたものだから、出来上がりは早い。ほぼイメージ通りの一皿に仕上がった。皮が縮んで中身が両端から飛び出しているが、崩れるまでには至っていない。柔らかく、モツのうまみがたっぷりあり、甘めの味噌味と合う。ただし中身にハーブが大量に使われているので、香りは日本料理かフランス料理かはっきりしないものになってしまった。次回はハーブを使わないシンプルなアンドゥイエットを使ってみよう。(2008.7.15)