橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「灯串坊」で飲む「釈云麦」

classingkenji2007-07-18

夜、原稿をもって「灯串坊」へ。推敲しながら、串焼きを食べ、焼酎をいただく。塩の串焼きは、右から順に、シロ、タン、カシラ。相変わらず、旨い。これで九〇円だから、ありがたい。そして焼酎は、福岡の麦焼酎、「釈云麦(じゃくうんばく)」。麦の香りが強いが、たとえば「兼八」のような焦がし麦の香りではなく、生々しい香りといえばいいだろうか。ロックで飲むと、串焼きとの相性が甚だ良い。
外は、小雨が降り続く。台風は去ったが、梅雨明けはまだか。夏の日差しの下で飲むビール、吹き渡る熱風を感じながら下町酒場で飲むハイボールが目に浮かぶ。
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