橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

東中野「浦野屋 やきとん てるてる 東中野店」

というわけで、もう一軒。「ひなた」系の焼きとんの店である。東中野駅から東中野銀座通りに入って、三分ほど歩いたところにある。 もつ焼き関係とイタリアンが充実していて、魚の刺身は少ないというのは、先日行った高田馬場店と同じ。日本酒が何種類もある…

高田馬場「浦野屋 やきとん てるてる」

「秋元屋系」というか、秋元屋から枝分かれした「ひなた系」の店には、できるだけ行くようにしている。まず裏切られることはない。この店は3年ほど前にできたとのこと。高田馬場駅から西側へ五分ほど歩いたところにある。 メニューは、「ひなた」をほぼ踏襲…

楽酔 久ばら

この店のことは、以前から聞いて知っていたのだが、開店から一年ほど経ったこの日、初めて訪問した。姫路の名酒「龍力」で働いていたというご主人が、お連れ合いと二人で始めた日本酒の店である。 龍力といえば「米のささやき」だろうけれど、逆にいえばこれ…

「まるさん」

ここは池袋西口の近くにある老舗居酒屋。遠い昔に来た記憶があるだけで、ずいぶんご無沙汰だった。 魚料理が中心で、刺身が安くて量が多い。その日のおすすめ三点盛り、この日はマグロぶつ、ブリ、ヒラメの三種類だったが、一人だと多すぎるくらいに盛り込ま…