橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

大阪「BEERBELLY」

classingkenji2015-12-14

この日は、学会で大阪へ。夜着いてホテルに荷物を置き、飲む場所を探す。一軒目は、安くて良心的ながら、あまり特徴的でない店だったので省略。二軒目を探して歩き回ると、目に飛び込んできたのが「店内でビールを製造!」という文字。これは、入らないわけにいかない。
経営は箕面ビールらしく、定番ビールがピルスナーヴァイツェンペールエール、スタウトの四種。これに、他社製品も含めて樽代わり限定ビールが数種類加わる。箕面ビール製は、W-IPA、ボスざるIPA、おさるIPAIPAが並び、いずれも香りがよく、苦みとのバランスもいい。値段はハーフパイントで五二〇円から六五〇円だから、東京の同種の店と比べれば安いといっていい。料理は無国籍ながら南欧的なものが多く、スタウトを使ったトリッパ、マダコとキノコのアヒージョ、天然ぶりカルパッチョなど。値段は、概して安め。
近くにあったら、通いたい店だ。地下鉄の肥後橋駅から歩いて三分ほど。(2015.11.6)

大阪市西区 土佐堀 1-1-31
17:00〜24:00