橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「立春朝搾り」

classingkenji2015-02-10

以前も紹介した「立春朝搾り」。繰返しになるが、立春の日、日本名門酒会に参加する全国の蔵元が、夜半過ぎから醪を絞って酒にし(これを上槽という)、壜詰する。参加する酒販店も作業を手伝い、出来上がった酒を持ち帰り、その日のうちに売り出す。普通、日本酒というものは醪の状態を見て最良の状態のときに上槽するのであって、仕込みのときに上槽の日が決まっていることはない。これを立春に合わせなければならないのだから、醪の管理がたいへんだ。
今年、入手したのはこの五種類。どれも名の通った蔵元のフレッシュな純米吟醸無濾過生原酒だから、違いはあれ、美味くないはずがない。予約が原則だが、余りがあればまだ入手できるはず。

日本名門酒会・立春朝搾りのサイト