橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「たくあん 牡丹亭」

classingkenji2012-10-12

今日は「全国居酒屋ほろ酔い考現学」の慰労会ということで、新宿へ。ワイン好きの編集者が選んだのは、この店。
持ち込んだワインは、コルトン・ペリエール・グラン・クリュ、菊姫の黒吟、花陽浴の純米吟醸。料理はコース料理で、メインは豚肉の岩塩包み焼き。ハーブをきかせた豚肉を、小麦粉と塩を混ぜて練ったもので包んで焼いた一品。もともとは米沢牛が名物の店らしいが、これも十分美味しい。今日は不在だったが、ふだんはソムリエの資格を持つ女将が、和服に身を包んで応対してくれるとのこと。小唄や都々逸、落語までこなす才人らしい。いずれ機会があれば、来てみたいものだ。(2012.9.5)

新宿区西新宿4-15-1