橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

丸の内「東京うりずん」

classingkenji2012-06-19

今日は、英国からのお客さんとこの店へ。日本には年に何回か来る人で、日本料理はひととおり食べているはずだが、沖縄料理は食べたことがないということで、この店にした。
本店は那覇にある人気店。メニューは豊富で、パパヤーイリチ、ミヌダル、中身の吸い物、血イリチイなど、一般的な沖縄料理店にはないメニューも多い。ビールは、オリオン。古酒が三種類。味はいずれも、特徴はないが悪くない。しかし、高い。高額な家賃を払っているはずだから仕方がないのだが、古酒が一合一二六〇円、少なめのゴーヤチャンプルが八四〇円、一人分くらいにしかなりそうにない写真の刺身盛り合わせが二五〇〇円とは。しかも、混雑していて時間制限がきつく、まだ時間があると思われるのにドリンクのオーダーすらできない。最後は「もう次のお客さんが来ました」と追い出される。
というわけで、二度と行かないだろう。

千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング5F
17:00〜4:00 土・日17:00〜02:00 無休