橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

サーモンのジェノベーゼソース

classingkenji2010-07-28

ベランダのプランターに、バジルを植えている。バジルはトマトの料理やパスタソースに欠かせないが、香り成分が揮発性油なので、乾燥品では香味が決定的に欠ける。かといって、一度に使う量は少ないから、いちいちスーパーで買ってくるのも不経済だ。植えておくのに越したことはない。
とはいっても、バジルの苗はどんどん育つので、使い切れない。そこで、ときどきジェノベーゼソースを作ることにしている。ニンニクと松の実をすり鉢に入れて摺り、そこにバジルの葉を二−三〇枚入れてすりつぶす。粉チーズと塩で味付けをし、オリーブオイルを混ぜれば出来上がり。瓶に入れて冷蔵庫に保存すれば、当分使える。
このソースは、カルパッチョのソースとしても秀逸だ。今回は、サーモンを使った。ソースさえできていれば、こんな簡単な料理もない。彩りもきれいである。