アウグスティーナー・ブロイのヴァイス・ブルスト
ミュンヘンに着いた日の正午過ぎ、あるビアケラーに入って名物のヴァイス・ブルスト(白ソーセージ)を注文しようとしたところ、白ソーセージは正午までしか出さないとのこと。わずか15分ほどの差で食べ損ねた。そこで日を改め、今度は別の店で注文。場所は、表通りに面して広いテラス席のあるこの店である。ただしこの店では、品切れにならない限り、午後になってもヴァイス・ブルストを出しているようだ。
ヴァイス・ブルストは、注文した本数だけ、ポットのなかに茹でたときのお湯につかったまま、マスタードとともに供される。白くプリンとしたその姿は、なかなかに官能的。弾力があって切るのに力がいる。皮をむいて食べるのが普通らしく、まず縦に切れ目を入れ、2つに割りながら皮をむいていく。ふんわり軽く、軽やかで澄んだ肉のうまみが口に広がる。なんとこれで、1本がわずか0.5ユーロ。実際には付け合わせにプレッツェルがついてきて、1オーダーごとに1ユーロほど余計に取られるようだが、それでも安い。ミュンヘン名物のヴァイスビールとは抜群の相性。飲んで食べて大満足のブランチで、しかも安上がり。午前中から市民がたくさん集まるのも当然だ。(2008.8.31)
Augustiner Brau Munchen Neuhauser Str. 27, Munchen