橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2014-10-17から1日間の記事一覧

要町「The Cat & Cask Tavern」

要町の住宅街のなかに見つけたタバーン、ラフにいえばイングリッシュ・パブである。英国人の男性と日本人女性の夫婦が営む小さな店で、小さなカウンターに席が四つと、テーブルが二つ。席数を抑えているので、ゆったり感がある。立ち呑みカウンターこそない…