橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2009-10-05から1日間の記事一覧

久留米「田舎路」

二軒目に入ったのは、古い木造の平屋建て、間口が広く暖簾が横に長く広がる、何ともいえない佇まいのこのやきとり屋。カウンター九席のみの小さな店で、週末だというのに客がかなり入っており、談笑する声が外にまで聞こえている。 ちょっと予想外の店だった…