橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2007-10-15から1日間の記事一覧

「東京画」(ヴィム=ヴェンダース監督・1985年)

これは小津安二郎に傾倒するドイツの映画監督が、現代の東京に小津の足跡をたどるドキュメンタリーである。監督自身がナレーションを担当。笠智衆とカメラマンの厚田雄春へのインタビューも収録され、小津映画の撮影の様子が詳細に語られている。撮影された…