貝原浩は、天才だった。とくに、人の顔を描くのが巧かった。いつも墨と筆の入った筒を持ち歩いていて、興が乗ればどこでも人の似顔絵を描いた。居酒屋で飲んでいても、カレンダーの裏や本の見開きにさっと描いて見せた。あれだけの実績を持つ画家であるにも…
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